GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

サバイバー8 Lost in Blue

わたしの名前はあおい。彼との無人島での生活も、今日で246日を数える。

随分長いこと無人島で暮らしてきたが、この書き出しで日記を書くのも今日で最後になるだろう。今わたしは、ゴムボートに乗って海の上にいる。もちろん、隣には彼がいる。わたしは短絡的な行動に出たりはしない。

 

彼とボートに乗っていて分かったことだが、わたしが彼を疎ましいと思っているのと同様、彼もわたしのことを決して好ましくは思っていないらしい。「俺が野山を駆けずり回っている間、お前は部屋でぼーっとしてやがって」という感じだろうか。分からないでもない。元の生活に戻ったら、恐らくもう彼と会うことは無いだろう。

 

帰ったら、この無人島での体験を本にしよう。無人島で半年以上も生活したなんて中々無い体験だ。それにわたしは、若いし、女性だし、更に自分で言うのもなんだが、容姿にもそこそこ自信がある。若くて可愛い女の子が書いた、無人島での生活記。いやらしい話、内容の如何によらずこれはかなり売れると思う。

 

まだ助かるとも分からない状況でこんなことを考えていることに気が付き、自分で苦笑した。無人島での生活は、肉体的、精神的に、わたしを大分強くしてくれたようだ。まぁそういった夢も、さっき撃った照明弾を誰かが見つけてくれればの話だが。こればかりは、神に祈るしかない。

 

してもしょうがない心配を止めて、再び本のことを考える。

タイトルはどうしようか。そうだ、「Lost in Blue」なんてどうだろう―――

 

 

 

 

 

 


ということでサバイバルキッズ、やっと終了!

 

だいちモードは「サバイバル」という要点に沿って、生き残り、脱出するまでの、実に自由度の高いRPGでしたが、あおいちゃんモードはそれを淡々と待つだけという大変なクソゲーっぷりでした。

 

自分がだいちだった時に35日でクリアしていたので、あおいちゃんでやっていても無意識にそこをボーダーに設定してしまい、以降消化試合の感覚で居たら246日も引っ張られて、もうただひたすらに苦痛でした。苦痛過ぎて女の子視点で日記を書いてしまう程に苦痛でした。

# もしくは、私が気付かなかっただけで、もっとサクっと進める方法があるのかもしれません。

 

まぁ100歩譲って時間がかかることは仕方ないのですが、あおいちゃんモードでは基本的にだいちの行動のフィードバックが少なく、だいちの報告自体が大体月イチで、それ以外は「今日は特に何も見つからなかったよ」と、とにかく変化が無い。例えばこまめな報告があるとか、だいちが今何をしてるか見えるとか、何らかの変化が無いとやってる方の精神が持ちません。

 

ちなみに「あおいの日記」に書いたことは、誇張はしていますがほぼ事実です。弁当と称して生卵を持たせたりも普通にしてましたし、薪をくべるだけの生活なのも本当です。好感度の上がりが悪かったのか、あおいモードではエンディングが固定なのかは不明ですが、最後帰った後でスパっと別れたのも本当です。

 


頑張ってクリアしたのになんか気持ちが暗澹としてきたので、残してあったセーブデータから、だいちモードの最終日をリプレイ。

 

サクサク動いて目的を最短距離で達成する、行動的で頼もしいだいち。帰ってくるとおいしいご飯を作ってくれて、いつもだいちを心配してくれる、優しいあおいちゃん。無人島を脱出する=だいちと別れるという事に、涙を流すあおいちゃん。…可愛いじゃないか。

 

やっぱりどう考えても、だいちモードが本編だよなぁ。

 


クリア記念、まだ瑞々しかった頃のあおいちゃん写真集

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