GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

いつかきっと、月光の下で

プロジェクトクロスゾーン、クリア。

プレイ時間62時間半。


本作はナムコクロスカプコンの続編となるシミュレーションゲーム。前作ではナムコカプコンのクロスオーバーが話題になりましたが、本作ではさらにセガが加わって大変なことに。

デッドライジングのフランクさん、ゾンビリベンジの毒島(たまや…)、ダイナマイト刑事が並んでゾンビ談義とか不吉にも程がある。ゆめりあスペースチャンネル5もまさかの参戦。

これだけ多世界のキャラクターが一同に会する理由はもちろん安心の次元のゆがみ。ゆがみじゃしょうがないな。

各作品のネタも大充実。フランクさんが焼けたフライパンを押し付け、デビロット姫はキカイオーを呼び出し、アーサーさんは自爆に巻き込まれても鎧が壊れるだけ。コードナンバー「セブンティーン」を気に入って名乗るワルキューレお姉ちゃん、際どい女性を見かけてはEROTICAショットを連発するフランクさん。小牟ワルキューレを組ませたらまさかのブレイブカンパニーネタまで入ってて脱帽。個人的にはロックマンXステージのタイトルが「負けない、愛」だったのにちょっと感動。仲間由紀恵

アクション性のある戦闘はヒット数や演出が増加してさらに爽快に。コンビやサポートを含めて最大5人が入り乱れて見た目にも派手だし、ドットもよく書き込まれています。


下地がよくできている反面、前作はひたすら眠たいゲームでした。とにかくテンポが悪く、敵の攻撃にもアクションが挟まるためいちいちリアクションを求められ、待ってる間にいつも寝てしまう。敵も原作から出てくるため無下には出来ないのか、同じ相手が何度も何度も何度も出てきては「ここは引く」で撤退。キャラクターの絡みが見たくて最後までやろうとしましたが、あまりの眠たさに耐えられず途中で投げ出したものでした。

本作では敵の攻撃時のアクションをばっさりカット。その他敵側の演出を殆どカットしているため、待ち時間が大幅に短縮されました。ゲーム全体でテンポにはかなり気を使っていて、前作からは考えられないほどサクサクと遊べるようになっています。

ただ、サクサク派手に動く一方で敵も味方もユニット間の差があまりなく、どのステージどの相手でもやることがほっとんど変わらない。更に敵が何度も何度も撤退するところは変わらないため、改善されたサクサク感のお陰でなんとかギリギリ耐えられる調整ではあります。


なんとかエンディングまで遊んだけど、最後の方は同じ相手が何度もとか、同じ敵が各4体とか、正直ただただ面倒で「ここまで遊んだんだから」という勿体無い感だけで頑張りました。

ただし戦闘の楽しさ、掛け合いの面白さは間違いありません。ペア+ソロユニットで組み合わせ、ちょいちょい強制的に構成が外れるという仕組みも「色んな組み合わせを試しやすい」という形で非常に有効に働いて、設定面倒臭がりの私でもかなりの組み合わせを見られたと思います。

大きなプラスとやや大きめのマイナスで、総じてまぁ結構面白かったかなーという感想かな。戦闘だけを抽出して、なんか他のジャンルにしたら面白いんじゃないかと思ったけど、それは既に「無限のフロンティア」というタイトルで世に出てたわ。