GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

リトルインフェルノクリア

Little Infernoクリア。

 

プレイ時間7時間半。

 

本作は「グーの惑星」「ヒューマンリソースマシン」などを作ったトゥモローコーポレーション開発の…火遊びゲーム?「通販で購入した品物をひたすら暖炉にくべる」というゲームとなっています。ゲーム性と呼べるようなものはほぼ存在せず、ただ買う、燃やす、(燃やすと手に入るお金で)また買うことを繰り返します。

 

通販のカタログは買う程に品物が増えて行きます。その内容は多岐に渡り、ぬいぐるみやトウモロコシからバス、銀行、月なんて物も出てきます。それぞれ燃やした際のリアクションも多彩で、ただ燃やすだけなのにかなり目に楽しい。また強要はされないけど特定の組み合わせで物を燃やす「コンボ」という達成目標もあって、これを探すのも楽しみの一つとなっています。

 

またローカライズの丁寧さも驚くべき物。テキストに違和感が無いのも勿論、「もうすぐ閉店の曲」というコンボでは蛍とライトを燃やす必要があり、完全に日本向けの実績なので、これ国毎にコンボの内容まで変えてるんじゃないの?

 

「揺らめく火を眺める」というのは妙に心惹かれる物で、火の表現の美しさもあってぼーっと遊んでしまう魅力を持っています。

  

ただ、この会社どのゲームも皮肉っぽいのを通り越して病的なまでに後ろ向きの世界観ばっかりで、本作もその例に漏れません。燃やす品物もハエがたかってみたり、マシュマロを焼くと叫び出したり。またただでさえ暗めのゲームだというのに全部終わった後に謎の薄暗いアドベンチャーパートまであり、もうちょっと楽しく遊ばせてくれよとは思いました。