GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

陛下の受けた痛み

ゼノブレイドDE、「これがフィオルンの、陛下の受けた痛みだぁ!」まで。

 

プレイ時間43時間半。

 

掲題のセリフは序盤にシュルクが見る未来視の中のセリフで、作中で事あるごとにプレイバックされるのでかなりの回数聴くことになります。Wii版、3DS版をプレイし既に3回目である私はそれこそ何度聞いたか分からないのですが、その実際の場面に到達したのは実は初めてで達成感ある。まだ全然話途中なんだけど。

 

ということで3度目のゼノブレイドをやっています。3DS版は基本的にWii版の移植でしたが、今回のスイッチ版はリマスターとなっており、かなり色んなところに手が入っています。

 

まずなんと言ってもキャラクターモデルが奇麗になっているところ。Wii版は顔の凹凸や表情に使えるポリゴンが無かったのかテクスチャベタ貼りになっていて「魚顔」などと言われ、お世辞にもアップに耐えられる物ではありませんでした。しかし今回は完全に美男美女になっています。フィオルンが可愛いことに違和感すらあります。

 

また、装備によってガラっと見た目が変わるのもゼノブレイドの特徴ですが、どうも見た目が個性的過ぎるというか、ややふざけたような恰好にも見えてしまい、真剣なシーンに違和感が生まれてしまう部分もありました。それが味でもありましたが、今回は「ファッション装備」という、実際の装備とは切り離して見た目だけを変更出来る機能を実装。違和感を抑えることが出来るようになりました。でも実装されてみるとどうも使う気になれなくて、ここまでふざけた格好のまま進めていますが。

 

それから、広大で密度の高い世界を冒険出来るのが本作の最も魅力的な部分だと思いますが、これも広大過ぎて遊びにくい部分もありました。例えば私は今まで何度もゼノブレイドを始めては挫折していますが、最も大きな理由はアイテムが増えてきた際の処分のし難さでした。どのアイテムがどこにあって、どういう用途があって、どれだけ捨てていいのかを考えて都度荷物整理をするのがしんどかったのです。で今回恐らく一番手が入ったのがIF周りと思われ、雑多な素材は(多分)所有種類数が無限になってるし、アイテムの効果もかなり見易くなっています。

 

その他、勝手に真っ直ぐ走り続けるオートラン機能とか、特定の街の人にマーカー付けてマップ表示出来たり、要らない素材を仲間にプレゼントしてキズナを増やせたり、背面特効や空中特効が効くタイミングではアイコンが出たりと、今まで「ここが分かりやすければなー」と思っていたところが相当改善されていて、本当にストレス無く遊べています。細かなストレスが無くなると、元々面白いゲームですから、辞め時を失ってずっと遊んでしまいます。

 

あと以前はエレメント系の敵は物理攻撃無効でエーテルじゃないとダメージが通らなくて面倒だった気がする(うろ覚え)のですが、今回はこの設定は無く代わりに攻撃するとカウンターを受ける「スパイク」という設定が追加されています。スパイクはカウンターダメージだけでなく「反撃でスローになる」などのデバフ系もあり、また「転んでる間だけスパイク」という場合もあって考え無しにひっくり返してると痛い目見ます。

 

他にも固定装備固定敵でのタイムアタックや、難易度が物足りない人向けの上級者設定、逆に難易度を落とす設定もあり、決定版の名に恥じない充実ぶりとなっています。既に過去の最高進捗は超えたし、これは今回こそ遊び切れるかもしれん。

 

余談ですが、転倒からのコンボは見た目に地味で分かりにくいのですが、続編のゼノブレイド2では回転しながら打ちあがるという分かりやすく派手な演出になっています。また「いくらキズナを一杯繋げても、みんなモブ顔の住人なんだよなー」というところは2で沢山の個性的なブレイドとのキズナに変更されていて、1を遊んでいると流石2は改善されてるなーと改めて感心します。