GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

ノーモアヒーローズクリア

NO MORE HEROESクリア。

 

プレイ時間は1周目クリアまで14時間、2周して18時間。

 

本作はグラスホッパーマニュファクチュア開発のアクションゲーム。アクション!美女!プロレス!カッコいいカットシーン!冗長なアルバイト!考えても意味の無いハズし!とSUDA51の好きな物を詰め込んだ作りが特徴。

 

gc.hatenadiary.com

 

オリジナルはWiiで発売されていて、遊んだのは14年前みたい。前回遊んだ時も書いていますが、セーブポイントのポスターからのシームレスなゲーム起動とか、軽薄で間抜けでオシャレで意味のないシナリオとか、今遊んでも演出なんかは全く古びていない。画面切り替えまでカッコいいのは流石。でも今のスリープが主体となったゲーム機では「ゲームの起動」というのが昔ほど頻繁に行われないので、起動シーケンスのカッコよさは殆ど伝わらない気がします。

 

アクションとしては手触り重視で作られていて、全体に気持ちよく遊ばせてくれます。間でビーム・カタナをシャカシャカ振って充電しないといけないのもいいアクセント。

 

無駄に街中を走り回って意味のないミニゲームやらされる仕掛けなんかは、「無駄なのが面白いでしょ」ということで意図的に冗長に作られていると思いますが、改めて遊んでみると、街がそれほど広くないのもあって不快感と笑いのギリギリ中間…やや不快寄りくらいの落としどころ。

 

1ダメージ即死のバトルとか「こんなん出来るか!」というミッションも散見されますが、大体のことがコンプしてもご褒美も無く、やりたくないことは別にやらなくてもいい作りなことでなんとかバランスが保たれている感じ。この仕様でファストトラベル無いとかも現代ではありえないんだけど、ノーモアヒーローズだと「いやわざとやってるんですよ」と言われるとそういうものかな…と納得しかけます。

 

エンディングの「続編は無いよ」→TO BE CONTINUEDの流れも含めてSUDA51の外連味が遺憾なく詰め込まれた意欲作でした。結果として続編は発売されたわけですが、続編がゲームとして面白くなっているとしても、本作の尖り具合を超えられるかな。