未解決事件は終わらせないといけないから、終了。
プレイ時間4時間。
本作はSOMI開発のアドベンチャーゲーム。SOMIと言えば遊ぶ毎にプレイヤーが嫌な人間になっていく"罪悪感三部作"の開発者。12年前に発生し未解決の少女失踪事件、証言者が全員嘘を付いている、主人公がリーガルダンジョンの清崎蒼ときてなんらかの準備は万端と言えます。
ゲームとしては多数の証言を組み替えていくパズルになっています。そもそも主人公の記憶が曖昧、徐々に思い出す証言には嘘が含まれている、時間軸と誰の発言かが不明な状態で開示されるため、かなり複雑なパズルと言えます。
証言の内容は元より、三人称、口調、関係性など文中に現れる細かい情報をヒントに組み合わせて行くため、かなり翻訳の品質を問われるゲームですが、翻訳は一言で言って完璧。かなりややこしいパズルのはずですが文章は全く違和感無く読解出来、パズルを解くことに集中出来ます。またパズルの内容もミスリードや気付き、解けた快感を常に感じられ、高過ぎず低過ぎずの良難易度で非常に品質がいい。読み進める内に証言の意味合いや証言者の印象がどんどん変わって行くのも流石の手腕。
リーガルダンジョンなんかは難易度はともかくIFが悪くてストレスがありましたが、今回はテキストも大きく読み易く、選択操作も完全とは言いませんがかなり快適になってるのもGOOD。欲を言うと、結構広い範囲を飛び回るのに俯瞰視点が弱いのと、一部回答時に画面スクロールが実質効かない(スクロールは出来るけど結局選択は十字で移動していくしかない)のは惜しい所。
肝心のゲーム感想の部分は、「どう感じたか」が既にネタバレな気もするので伏せますが、SOMIどうした!?ということは申し上げたい。良し悪しで言うと非常に素晴らしい物で、開発者が「ゲーム開発の集大成」と語るのも納得のゲーム体験でした。