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満つらざるとも屈せず

音と光の電飾パズル

PSP LUMINES購入。

EVERY EXTEND EXTRAのQ ENTERTAINMENT社製パズルゲームです。「音と光」がメインなところも同様で、この辺の作品の一番適切な表現は「電子ドラッグ」かなぁ。

要素を分解すると、

・プレイヤーの操作全てに対して音を鳴らす

・その音がBGMと同期するように調整する

・大きな成果(撃墜、連鎖など)に対する演出は過剰なくらい派手にする

とかかな。

とにかくプレイヤーの没入感を高めるためにゲームという媒体を使っている感じ。映像の様な「見ているだけ」の媒体と異なり、ゲームは自分の操作がフィードバックされますので、没入感も桁違い。森教授が言うところの「ゲーム脳」状態を意図的に作り出す仕組みですね。

電子ドラッグについては今のところ依存性や思考への影響が証明されてない(と思う)ので大丈夫ですが、例えばサブリミナル(※)が現在は規制されているように、また激しい光の明滅が現在は自粛されているように、10年後くらいにはなんらかの規制の対象になってるのかもなーとか妄想しています。漫画のネタなんかでは、映像を見た人が洗脳されるとか凶暴化するとか、よくありますね。

※サブリミナル

恥ずかしながら知らなかったんですが、サブリミナルの効果はまだ科学的に立証されていないんですね。有名なコーラの実験の話とか、実際テレビ局が規制しているので、てっきり効果があるものだと思っていました。


さて、LUMINESはゲーム的には緩めのパズルゲームに分類されます。ブロックを「四角く並べる」と消えることが特徴で、意外といままでに無かったルールだと思います。似たところでは「スパズル」なんかがあるけど。実際にやってみると、今までの自分の思考が「色をくっつける」ことに最適化されていることに気付かされました。つまり、ぷよぷよコラムスなどのルールですね。その為最初は思い通りに消せず戸惑いましたが、やっているうちに慣れてきました。慣れるに従い電子ドラッグとしての効果が高まり、音と光で段々気持ちよく…。

「緩めの」というところも特徴で、ゲームとしての難易度がさほどシビアでないため比較的長く遊び続けることができ、より長く気持ち良くなっていることが可能です。ただEVERY EXTENDのようにゲーム的にシビアな方が瞬間の没入感は高まりますので、この辺は時間と深度のトレードオフですね。

ただ、難易度が緩め(その気になると延々と遊んでいられる)というのは世間の総評っぽいのですが、私はこれに当てはまらず。大体10個目くらいのスキンになると、徐々に押されてゲームオーバーに。何度やっても同じなので、普通に私の腕が悪過ぎる気がしてきました。