メグとばけもの、クリア。
プレイ時間4時間半。
本作はOdencat開発のRPG。魔界に迷い込んだ小さな女の子メグと出会ったモンスターのロイ。突き放そうとするもメグが泣くと世界が終わってしまうことが分かり、母親を探して連れて行くことになる、というあらすじ。
ロイは魔界屈指のツワモノなので戦闘ではほぼ無敵ですが、後ろに庇うメグはロイが攻撃されると怖くてショックを受けてしまいます。ショックが蓄積すると泣き出してしまい世界が終わってゲームオーバー。なので間でおもちゃを使って機嫌を取ったりしないとなりません。中盤以降は苦戦するバトルも出てきますが戦闘はほぼイベントシーンみたいな物で、一本道のシナリオも併せて基本的にメグとロイの関係性を楽しむゲームと言えます。
シナリオ、美術、演出、音楽をフル活用し、場合によってはダメージ表示さえもフレーバーとして、ストレートなエモさの暴力でぶん殴ってきます。いずれの要素も素晴らしく、特にバトルのドットは凝っててずっと見ちゃう。
変に捻らないシナリオで周辺も暖かく、素直に泣ける一方で、ストレート過ぎて泣ける映画のダイジェスト見てるような気持ちにもなりました。余計な物がとことん削ぎ落されているから、ゲーム全体が泣くための装置みたいに感じるのかな。直前に曇らせの嵐みたいな「心に咲く花」やったのも印象に影響してる気がする。