Nanostray開封。
以前も書きましたが海外製の縦シューです。"シューティング=FPS"である海外において、敢えて縦シューを作るあたり、開発者の思いが伝わって来なくもない。日本向けには弾爵としてローカライズされています。あと現在は続編のNanostray2が発売中。
昔読んだインタビュー記事で開発者が「斑鳩がなんたら」みたいなことを言ってて、再読したく探してきました。つーかShin'enてIRIDION作った会社なのか。
Shin'en『Nanostray』インタビュー(iNSIDE)
全体に日本語には拘りがあるようで、会社名ロゴにもわざわざ「シンエン」とカタカナでルビ振ってますし、ステージの名前も全て漢字となっています。
砂漠のステージ「砂原」、海のステージ「藻屑」辺りはまだしも、アステロイドベルトに「石碑」、最終ステージに「前哨」とかお前らどれだけ日本語詳しいんだ。あと要塞ステージの「柱廊」は、言葉の意味はよく分からんが言わんとすることは分かる。
Nanostrayは「この時代に作られた」ということを除けば、さほど尖ったところの無いオーソドックスなシューティングです。レイストーム風の斜め視点の縦シューで、4種類の武器を使い分け、ボムを撃ったりしながらステージを進んで行きます。自機は今時珍しくエネルギー制で、敵弾一発くらいなんともないぜ!ですが体当たり食らうと即死。優しいやら優しくないやら。日本版で「弾爵」なんて名前になってるので弾幕ゲーっぽい気がしますが、弾幕よりは高速弾寄り。
「映像は斑鳩並み」と言っていますが、流石にそこまでは行かなくとも、確かにDSとしてはかなり綺麗なグラフィック。視点変更などの演出もうるさ過ぎず効果的に、敵弾も見易くいい感じに仕上がっています。まぁ斜め視点の宿命として、見た目より動ける範囲が狭いのと、左右奥の敵を撃てないのが難ですが。
4種類の武器は個性的で、特にSideShotは凄い。名前通り横に弾が出ますが、前方に出なくなります。じゃぁ色物かと思いきや、これ使わないと進めないところが結構あり、意外と使用する辺り侮れません。
ステージ最後に登場するボスは巨大且つ画面中を動き回るので、隙間を通ったりして避ける必要があります。このへん非常に斑鳩っぽいというか、グラVっぽいというか、つまりトレジャーっぽい。
「タッチパネルを活かした操作」は、武器選択とボスのスキャンとなります。ボス登場後に下画面をタッチすると弱点が表示されます。別にスキャンしなくても弱点は見れば分かりますが、演出としては中々悪くない。しかし4種類の武器はタッチで選択することになりますが、プレイ中に下画面に視点を移さなければならず、これだけは無い。ボタンが一個(Yボタン)完全に空いてるのに、わざわざタッチで選ばせる意味は全く無いと言えます。
洋ゲーにしては(という言い方も最近は無いのかもしれませんが)バランスも真っ当で、即死トラップだけ覚えてパターンを作れば、むしろ易しい部類です。と言ってもまだ難易度NORMALで一周しただけなので、他の難易度がどうかは分かりませんが。
ステージをクリアすると「チャレンジ」に項目が追加。「ボムを撃つな」「1機でクリアしろ」など制限がある状態で各ステージに挑戦し、クリアするとなんか特典が出るみたい。スタンダードなゲーム内容と比べてボーナス計算はなんか特殊らしいので、頑張って取り説読もうかな。
スタンダードですがソツ無くよく出来ていて、遊んでちゃんと面白い佳作だと思います。ADVENTUREを一周はクリアしましたが、難易度上げと、チャレンジと、まだまだ遊ぶ予定。
一箇所だけ、折角漢字に拘ってるのに、「前哨」ステージのサムネイルが「前章」になっちゃってるのは残念w