購入。
初っ端からなんだけど、購入までにあったのはただひたすら不安。
・毎回地雷であるシリーズ一作目(「無双は2で完成」とよく言われる)
・事前の情報が小出しで全然キャラクターが出てこない(当初はプレイアブル10人も覚悟してた)
・ゲーム内容もよくわからんうちから限定版の仕様だけ決まってる
・チームニンジャの肝いり(個人的には最近のチームニンジャはいいイメージが無い)
正直買い控えも考えましたが、動画が面白そうだったので思い切って購入。結論としては、購入してよかった。
さて本作は"無双製造機"コーエーテクモが任天堂とコラボして作った無双最新作。タイトルの通りゼルダの世界観で、登場キャラクターもリンク、ゼルダ、ガノンをはじめとするゼルダ勢。不安要素だったプレイアブルキャラクターも発売直前にドドっと増えて安心。インパやミドナから、ルト姫、ダルニア、ファイやギラヒムまで居ます。
ゲームとしてはもちろん一騎当千の無双アクションですが、「ドドンゴに爆弾食わせる」「ゴーマには矢」「黄金のスタルチュラ探し」「ハートのかけら集め」などゼルダ要素を加味。「無双新シリーズの新要素」っていうと冗長になる余計なものが多かったですが、これは世界観を補強するスパイスくらいでさじ加減が絶妙。トワプリの闇の領域なんかも「敵の支配下でマップが見えないエリア」みたいな形で、ゲームとしても上手く落とし込んであります。スカイウォードソードの「ふういんされしもの」とかほぼそのままで出てきてテンション上がった。
無双としては、まず感触の良さが際立っています。ヒットの手応えが非常に気持ちよく、剣を振ってるだけで楽しい。ワラ感も十分で、いわゆる「ステルス兵」を感じず、これも気持ちよさに拍車をかけます。雑魚は割と簡単に蹴散らせる一方で、隊長以上のボスクラスは通常ダメージ効率が悪く、きちんと隙を突かないとやたら時間がかかる仕様でメリハリもよい。
その上で、細かいストレスポイントを丁寧に潰してあります。移動がダルい問題は、ダッシュの速度を高めにしてあることと、ダッシュ状態になるまでの時間が短いことでかなり緩和されています。キャラクターや装備による速度の差を「ダッシュ状態になるまでの時間」で表現しているため、鈍重キャラでも移動速度が異様に遅いみたいなことがなく、ストレスが溜まりにくいのもグッド。また今回画期的というか、やっとというか、「チェックポイント」が存在します。途中で死んでもここから再開出来るのと、死んでも入手した経験値が無くならないことで、ついに「死んだら全部パー」ではない無双が誕生しました!本作は結構失敗しがちなバランスなので、全ロストしないのはほんとにありがたい。
難点は、味方が非常に弱いこと。拠点を制圧し、雑魚を粗方片付けても、ちょっと留守にするとすぐアラート出して陥落。少しでも敵が残っているとあちこちで悲鳴が上がるため、細かい雑魚まで倒す必要があります。これが「こいつがやられたらゲームオーバー」みたいなキャラクターだとずっと傍を離れられません。そういうバランスなんだろうけど、もうちょっと頑張ってくれ。
総じて、無双として気持ちよく、アクションとして手応えがよく、ゼルダの世界観の落とし込みも上手く、ストレス要素が少なく、非常に丁寧に作られた良作。今までの無双と比べてもレベルが違う気持ちよさなので、たぶん任天堂チューニングが上手く働いたんじゃないかと想像。
久しぶりに、据え置きのゲームを夢中で遊んでいます。