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満つらざるとも屈せず

メトロイドドレッドクリア

メトロイドドレッド、クリア。

 

プレイ時間9時間半、その後アイテム100%集めるのにプラス2時間半。

 

本作はメトロイドシリーズ最新作。無敵のロボット「E.M.M.I」に追われる恐怖にフォーカスした作品とのこと。

 

触ってまず驚くのが、めっちゃヌルヌル動くサムス。とにかくモーションの繋がりが滑らかで、段差を登りつつ射撃、ジャンプからのミサイル、モーフボールからの復帰など、あらゆる操作に区切り無く動くことができます。敵の特定動作に反撃出来るメレーカウンターも大体状況を問わず発動出来て、こんな滑らかなサムス見たことがない。触った瞬間に「あ、これはいいゲームだわ」と分かる。

 

上述の通り今回は無敵のロボットE.M.M.Iに追いかけられ、捕まると99%即死します。サムスも透明になったりして頑張って逃げるのですが、動きに慣れてきた辺りでE.M.M.Iも行動をアレンジして段々強くなり、最後まで気の抜けない鬼ごっこが楽しめます。終盤のE.M.M.Iは視線は壁を貫通するわ遠距離からも攻撃してくるわで完全にズル。

 

またアクション性の向上に伴い各ボスも強く楽しくなっています。どのボスも趣向が凝っていて手強く、最初全く歯が立たないところからしかし段々パターンを学習し、2周目ともなれば軽く倒せるようになっています。この辺の調整もお見事。

 

と言うことで無敵のE.M.M.Iや強力なボスと戦うことになるサムスですが、今回サムスもめちゃくちゃ強くなります。瞬間移動のフラッシュシフト、10発以上のミサイルを纏めて叩き込むストームミサイル、いつもの無敵ジャンプのスクリューアタックを経て、最後の最後にはE.M.M.Iを捻り潰せるまでになります。こんな強いサムスも見たことない。

 

またメトロイドヴァニアのゲームは今や数多くありますが、語源である本作のマップデザインはやはり突出しています。アイテム入手毎の行動範囲の拡大、マップ構造の絡まりと密度、それでいてストーリーを進めるだけなら目についたところを進めば大体大丈夫なようになっていてストレスがない。これはいつものことですが、終盤にグラビティスーツ、スペースジャンプ、スクリューアタックを手に入れて一気に行動範囲とゲーム性が変わるのはほんと気持ちいい。これがやりたくてメトロイドやってる感じがあります。

 

悪い所は殆ど無いけど、強いて挙げるならボスによってはメレー行動がエフェクトや演出に紛れて分かりにくい所はありました。あとロードが長い。

 

メトロイドらしさを失わず、しかしこれまでのメトロイドに無いアクションのキレと滑らかさは恐らく開発のMercurySteamのお陰と思われ、やや動きが硬い印象のあったメトロイドをここまでアレンジした手腕に脱帽。

 

手触りのいいアクション、絶妙なマップデザイン、アイテム入手による広がりと上達の爽快感もあり、文句無しの新作メトロイドでした。

 

そうそう、メトロイドと言えば早解きするとご褒美がありがちですが、これまでは達成出来る気がしなくて挑戦したこともありませんでした。しかし今回はマップの導線が本当に上手く、やれる気がしているので挑んでみるつもりです。