GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

APPLE SEED

APPLE SEEDを見てきました。

全CGでの作画なので、どこまでセルの用に見せられるかが課題でしたが、流石に金が掛かってる。

というか静止画を見たり、一部のシーンではセルかと錯覚するくらいのクオリティでした。

原作は見たことないのですが、原作が終わってない割には

お話も二時間でキッカリと纏まっており、好感触。

(最近短い時間で話纏めるのも映画の評価点になってる私)

3D使ってるだけあって作画に乱れも無く、動きも綺麗。

丁寧に作ってあるのでどの角度で見ても違和感無し。

モデルの変形、破壊など3Dでは誰もやりたがらなかった部分にも果敢に挑戦。

モデルのクオリティと動かし方という点においては他の追従を許しません。

アクションシーンも出来がよく、

格闘技、マトリックスぽいの、銃撃戦、兵器戦、ロボット搭乗、巨大兵器と、

やりたいことやったぞ感漂う仕上がり。

全3Dにして成功した数少ない例となりました。

と、この辺がよかったところ。

不満点としては、握りこんだ手の中がスカスカなのがちょっとガッカリでした。

ポリゴンでここの処理が難しいことは分かりますが、

怒りで握った手がちゃんと握れてないと興醒めします。

それと、動きが綺麗過ぎて目が違和感を感じ、

前半はそれを修正する時間になってしまったことです。

「綺麗なCG」ではなく、「綺麗なアニメ」を目指したため、

今まで目にした事のない映像になったことが原因だと思います。

初めて「ポリゴン」を見たときも、こんな気分だった気がする。

ま、その程度で実際不満という程の物ではないんですが。

その他突っ込みどころ。

サイボーグ(実質ロボ)の人が死にかけて台詞を言うとき、

「デュナン…ゴホッゴホッ!

セキしてるよ!余計な機能つけんなよ!

あとそのサイボーグの人は(たぶん)生殖機能が残ってるんですが…ドリル

全体に良く出来た映画でした。

メカ好きな人、アニメ好きな人、目新しい物好きな人、その他色んな人に薦められる良作です。

惜しむらくは、封切り一週間で席がガラガラということ。

これが成功しないと、続編が出来ないじゃないか…。