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満つらざるとも屈せず

マイティースイッチフォース!

マイティースイッチフォース!、開封して、完了。

プレイ時間は、クリアまでが3時間半、ボーナスステージを含めて5時間程度。

本作は「魂斗羅DS」の開発会社WayForward製の横スクロールアクション。アクションと言っても魂斗羅みたいなバリバリのアクションではなくパズルアクション。今時ダッシュも2段ジャンプも無い非常にシンプルなゲームです。

特徴は「スイッチ」。ステージ中には出っ張っているブロックと引っ込んでるブロックがあって、出っ張ってるブロックには乗ることが出来ます。これらはスイッチ操作(AかLR)でいつでも凹凸を入れ替えることが可能。ブロックは通常の凹凸以外にも、「乗ってる間はスイッチしても凹まない」「爆弾型の敵の爆風でしか壊せない」「重なってからスイッチすると主人公を打ち出す」などの種類があって、これらを上手く使ってステージを攻略していくことになります。

プレイ時間から分かる通り、ボリュームはかなり少ない。1ステージは大体2分くらいの物が、本編16+ボーナス5の21ステージのみ。500円のダウンロードソフトとは言え、ここはもう少し量があったらと思う。

しかし、ボリューム以外は本当によく出来てる。

ステージ数は少ないと書いたけど、その分各ステージは練り込まれてて、初見だとわけわからん、でも何回かやるとスイスイ進めるようになる。各ステージに規定タイムがあって、これも初見だと「こんなタイムでやれるか!」って思うけど、効率よく進むときちんとこなせるように出来てる。「主人公にダッシュも2段ジャンプも無い」という自由度の無さ故に無理なショートカットも不可能で、それがまたバランスの良さに一役買ってる。難易度も難し過ぎず、きちんと進めると十分余裕が出来るように作ってあって、ギリギリまで突き詰めなくていいのもこのゲームには合ってる。

ドットの書込みもとてもいい。2頭身ながら小気味よく動くキャラクターに、「止まる」アクションにまでちゃんとアニメーションがあって脱帽。「ゴール」の役割で、主人公と合体するロボットが出てくるんだけど、これはたぶん「ロボット書きたかった」だけだと思う。

また、音楽がとてもいい。ステージのBGMもエンディングも、ゲームの邪魔しないけど耳に残るメロディーで、サントラ欲しいと思ったらあるみたい。

あとは、海外のソフトなのでローカライズされてるんですが、このフォントがすっげー適当なのがほんと残念。「俺はMSゴシックしか使わねぇ!」という拘りがあったかどうかは知りませんが、作中のフォントが全部アンマッチなゴシック体。ロゴも原作通りと言えばそうですが、もうちょっと面白そうに出来なかったもんか。


ボリュームは少ないですが、アニメーション、ギミック、バランスがキチっと詰まっていて、ほどよく緩い難易度も相まって肩肘張らずに遊べるゲームでした。WayForwardはほんといい仕事するな。