GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

ワールドトリガークリア

ワールドトリガー ボーダレスミッション、クリア。

 

プレイ時間33時間。プラチナトロフィーまでやりたかったのですが、オンライン必須のトロフィーがあって断念。

 

本作は同名アニメ原作でARTDINK開発の3Dアクションゲーム。原作は汎用装備を駆使した巧みな集団戦が魅力で、私も大ファンなのですが、スピーディでアドリブ動作の多い作品なのでゲーム化は難しいだろうと思っていました。

 

実際遊んでみて、そもそもアクションゲームとしてイマイチなところがかなりあります。動作はもっさりしてるし、近接連打してると相手を乗り越えてしまう、高所戦闘が多いのに転倒すると接地するまで行動不能、建物のベランダやひさしにやたら引っかかる、ロードは長いしリトライがし難いし今時オートセーブも無い。

 

また原作ゲーとして見ても、発売時期がアニメ放送途中だったためか開発リソースの問題か、千佳は人を撃てるし、玉狛第一はいてもガイストもフルアームズも無い。昇格システムがあるけど昇格可能(開始時点でA級じゃない)なのが修、遊真、千佳だけ。自由にチームを組めるけど専用の会話があまりない(烏丸隊に入った木虎が特にコメントしないなど)。

 

ストーリーモードは原作見てる前提の紙芝居+飛ばしぶりだし、大規模侵攻の途中までで終わってしまうため、折角アフトクラトルが攻めて来ているのにヒュースもランバネインもいない。ヴィザ翁とエネドラと、フリーミッションにハイレインはなんとか滑り込んだ感じ。

 

と言うようにイマイチな箇所はかなり多く、お世辞にも面白いゲームとは言い難いのですが、一方で原作ファンとしては結構楽しんで遊べました。

 

20人のボーダー隊員には自由にトリガーをセットして好きなメンバーでチームが組めます。原作通りでもいいし、あえて外してもいい。各隊員には身体能力の他にトリオン量も設定されていて、各トリガーの威力は使用に従って向上しますがトリオン能力そのものは成長しないため、修なんかはいくら成長しても動かし辛い感じある。

 

またランクが低いと装備トリガー数が限られるのですが、アクションがもっさりで動きづらい本作ではグラスホッパーは必須。でもC級隊員はトリガー1個縛りなので初期の千佳とかほんとしんどい。やっぱ訓練用トリガーは駄目だな。

 

ミッションは原作を補間するような物もあり、風間隊所属直後から文句ばっか言ってる菊地原とか、覚醒修との対戦とか、二刀流でテレポーター使ってくるアタッカー千佳戦とかのゲームならではのシチュエーションもあります。特に風刃を手放した後の迅さん(プレイヤー)と太刀川さんのランク戦は、前半取って追い詰めたら「対お前用に考えた切り札だ」つってテレポーター使ってきて一気に持って行かれて笑った。遊真のブラックトリガーで殴られた修がゴッソリ減ったりするだけでもかなり楽しい。

 

キャラ性能にしてもトリガーセットにしても昇格にしてもランク戦にしても「原作要素をゲーム上で表現しよう」と頑張った跡があり、それが一定のレベルで成功しているため、ゲーム自体の面白さとは違うところで楽しめるゲームになっていると思います。