GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

機装猟兵

機装猟兵ガンハウンドEX開封、一周クリア。

本作はヴァルケンフォロワーの一作で、元はPCゲーだったもののPSP移植版。ヴァルケンは昔大宮ソフトが開発したロボットアクションゲームで、鈍重で扱い辛いロボットを操作する感覚が楽しい、いまだににファンの多い名作。

本作のヴァルケンぶりは筋金入りで、初めてプレイするはずなのに何故か自然に操作出来て笑った。パンチすれば薬莢が飛ぶし、重たい機体を無理矢理浮かせるバーニアの挙動もそのまま。ガンハザードではなくあくまでヴァルケンが元みたいで、経験値やレベルの蓄積は無く、クリアするためには腕を磨くしかない、今時珍しい硬派な仕様。ハーマン(殉職)枠もちゃんといるしな。

一方でオリジナル要素も勿論ちゃんとあって、出撃前に装備を選択(条件によりアンロック)出来たり、装備を剥がして身軽になる代わりに打たれ弱くなる「アーマーパージ」、またアーマーパージを行うことで得点に倍率がかかるのと、地味だけど大きいのが「パンチで弾消しが出来ること」かな。このため、点数が欲しければ、アーマーを脱いで、避けきれない弾をパンチで消して行くことになり、ハイスコアを狙えば狙うほどスピーディかつリスキーになっていく設計。

ステージは6つで、通してプレイしても初見で5時間くらい。ボリュームは多くないけど、それぞれのステージは非常に密度が濃く個性的。バルキリーが出てきた時は笑ったわ。コンティニューは無限に出来るけどコンティニューするとスコアがリセットされてしまうので、「繰り返し遊んで死なずに進めるようになってね」という作り。

全体を通して感じるのは、「昔のアーケードゲームみたいにしたい」という一念。ワンコインに賭ける気持ちや、ハイスコアを狙ってリスクを取るプレイを称賛する空気。でもコンティニューを無限にしたり、装備を選べるようにして、そこまでカツカツ出来ない人にも道を用意してる。

これやり込んだら面白いだろうなー、と思うのと同時に、もうやり込む程の情熱は出てこないだろうなー、という一抹の寂しさ。

あとプレイしてて「サンダーフォースみたいな音楽だな」と思ってたら作曲同じ人だった。