OPUS 魂の架け橋、クリア。
プレイ時間5時間半。
本作はSIGONO開発のアドベンチャーゲーム。同名のOPUSシリーズの二作目にあたりますが、ゲームとしてもシナリオとしても関連は無いみたい。
死んだ人の魂をロケットに乗せ「宇宙葬」をしていた世界でパンデミックが発生。生き残ったロケット技師のヨハンと巫女のフェイは、行き場を失った魂のために無人の世界でロケットを作ろうとするというお話。世界は既に崩壊しているので新しいパーツ製造は難しく、基本的には廃墟でスクラップを拾って来て修理することになります。
この探索パートがゲーム部分となっていて、道中は崩落や野犬、厳冬に加えて霊魂による精神ダメージもあり危険が一杯。チェーンを断ち切るカッターや雪道を歩く靴など装備も作りつつ徐々に探索範囲を広げて行きます。と言っても一回の探索に時間制限がかかるくらいでゲーム性というほどの物は無く、進行は大体決まった一本道となります。
前作もそうでしたが本作はゲーム性より感情を動かすことを目的としたゲームです。崩壊後の世界、霊魂に付き纏われて疲弊したヨハン、巫女の責任と自身の能力に苦悩するフェイ、無念の内に亡くなった霊魂の呼び声。二人がいがみ合い悩みながら組み立てたロケットに点火する時、それまで殆ど無音だったBGMにボーカルがかかる。まぁそれは盛り上がるよね。
フレーバーテキストが魅力的なので、探索要素をコンプリートしようと思うとやたら渋い(断念した)のはちょっと勿体無かった。