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満つらざるとも屈せず

アンリアルライフクリア

アンリアルライフ、クリア。

 

プレイ時間10時間半。

 

本作はhako生活開発のドットスタイルアドベンチャー。道端で目覚めた主人公ハルは記憶が無く、何故か触れたものの記憶を見ることが出来ます。この力を使い、喋る信号機「195」と共に唯一の手掛かりである「先生」を探すことになります。

 

世界はずっと夜で、喋る鼠がいて、電車の乗客は魚の不思議な場所。色数少な目で雰囲気のいいドットと理不尽気味の世界観だとStrangeTelephoneみたいですが、この手のインディーズゲームにしては珍しく理不尽ながらに世界は安定していて、扉の接続先が勝手に切り替わったりしません。また進行も世界観の割にはちゃんとゲーム的で、論理的に思いつく解法できちんと解くことができます。

 

シナリオもこの手のゲームには珍しく世界の構造の理由から主人公の過去、その後まで全部語られ、エンディングの歌もあって非常に爽やかな読後感を味わえます。こういうのでいいんだよ。

 

と思っていたら、念入りに隠された隠し要素の中で根底からひっくり返されました。すっきりで終わっておけばいいと思うんだけど、インディーズのドットスタイルはこういうの入れたくなるのかな。

 

オブラディン号クリア

Return of the Obra Dinn、クリア。

 

プレイ時間12時間半。

 

本作はルーカスポープ開発のアドベンチャーゲーム。19世紀初頭に行方を絶った船が4年後に帰還、しかし船内は無人。船に何があったのか?乗員はどうなったのか?を推理していくゲームです。

 

まず目を引くのは3Dでありながら1ビット(白黒)のグラフィック。昔の映像であることと、船内で起こった出来事の悲劇性を強調しつつ、情報の解像度を落とさない見事なグラフィックとなっています。

 

主人公は帰還した無人のオブラディン号を訪れ、乗員の名簿(名前、肩書き、出身地)と数枚の当時の船内スケッチだけを頼りに全60名にそれぞれ何が起こったのかを推理していきます。船内には数体の白骨があるのみで推理は不可能に思えますが、不思議な懐中時計によって遺体から「死の瞬間の映像」に入ることが出来、この中をつぶさに観察してヒントを探して行きます。

 

情報は現在の船内、映像の中やその台詞の中に存在しますがいずれも断片的で、顔と名前も一致しない中個人とその結末を特定するのはかなり困難です。「映像中で名前の発音がある」なんてのはかなりラッキーで、ゲーム序盤には「決定的な証拠が見つかることは稀で、推測や時に消去法も必要」と警告されます。

 

「中国語を話すグループにいる」「隣に従っているように見えるから部下に違いない」「この部屋にいるからこの肩書き」など、あらゆる情報をあらゆる角度から参照し、時にこじつけも駆使して徐々に情報が埋まっていくのは意外と楽しい。情報の意外な見方に気付いた時なんかは電撃が走ります。入力した情報の中に正解が三件あると"正答"として確定される仕様も絶妙で、丁度良く正否を迷わされます。

 

事前の情報では「超絶難易度!」みたいな触れ込みでしたが、実際難しくはあるものの、じっくり見て考えるとヒントが見つかるようにはなっていて、全く進まない状態にはなりませんでした。

 

断片的な情報を集めて少しずつパズルを埋めていくのと、人間関係や出来事が分かってオブラディン号に起きたことが明らかになっていくのは楽しく、情報の隠し方も簡単過ぎず難し過ぎず絶妙で、中々進捗しない時でもモチベーションが下がらずに遊ぶことが出来ました。面白かった。

 

ケイデンスオブハイラルクリア

ケイデンスオブハイラル、クリア。

 

プレイ時間7時間半。

 

本作はローグライクリズムRPG不思議のダンジョンなどのローグライクRPGにリズム要素をミックスしたゲームです。元々ネクロダンサーという前作があって、ゼルダとコラボした物が本作となります。

 

ゼルダの中でも神々のトライフォースを下敷きにしていて、アイテムもダンジョンも隠し要素の隠し方もシナリオもまんまゼルダ。最後の展開も「神トラならそうだよね」という感じで満点。音楽のアレンジも最高で、散々聴いたあの曲にノッてプレイ可能です。

 

ゲームとしては、ネクロダンサーでも書いたけど、ターン制のローグをリズムに乗せてリアルタイムにした代わりに、選択肢や操作をシンプルにする調整。それでもネクロダンサーは私には難易度が渋く続けられませんでしたが、本作では武器、ハート、主要なアイテムが死んでも失われず、正にゼルダ風の蓄積感。なので死んでもモチベが途切れず最後まで遊ぶことができました。まあこのゲーム性で蓄積があると終盤では強くなり過ぎてしまって緊張感が無くなってしまったので、蓄積も良し悪しだなとは思いましたが。

 

クロダンサーのローグライクリズムRPGゼルダの要素を混ぜて、ドットもシナリオも各種要素も勿論音楽も手抜きなく制作されていて、蓄積要素により手軽に遊べるようにした良アレンジ。

 

スネークパスクリア

スネークパス、クリア。

 

プレイ時間10時間。

 

本作は箱庭状の複雑な構造のステージでアイテムを集めるアクションゲーム。ロクヨンの頃に多数発売された箱庭アクションっぽい雰囲気のゲームで、インタビューによればバンカズやクラッシュバンディクーを参考に開発したとのこと。

 

特徴は主人公ヌードルが蛇であること。ヌードルはジャンプも出来ず、基本的な操作は「前進する」「頭を持ち上げる」のみ。しかしヌードルは蛇なので長い体を持っていて、移動に追従して体が付いてきて、これを柵などに絡めることで高所に登ったり、レバーを操作したりして進むことになります。

 

本作はこの「自身が蛇である」ことが全てです。このシンプルな操作系統でどうやって進むんだ?と言う戸惑いから始まり、頭の上げ下げで棒に巻き付く動きの発見、そして「胴体に摩擦係数が設定されていて、如何に地形に接地してグリップを保持するか」と言うゲーム構造の理解に至ります。慣れてくると岸壁の棒に掴まって遠くのアイテムを取ったり、天井の柵を伝って移動したりとかなり無理が効くようになって、この訳分からん操作系統を徐々に体得していく感覚は他に無い快感と言えます。

 

「移動は波状に這った方が速い」とか、「この絡み方じゃグリップ足らないからもう一巻きしておこう」とか、「ここに体掛かってるから伸びたら届くな」とか段々思考が蛇寄りになっていく作りは見事としか言い様が無い。こう言うゲームじゃ敵も入れたくなりそうな物なのに完全に排除したのも英断で、お陰で地形の踏破に集中できて、不自由な操作に四苦八苦することがストレスにならなくなっています。

 

ワンアイデアを練り上げて作られたゲームで、その独特で不自由な操作感は他に無い物であり、これまでに体験したことのないゲーム体験でした。面白かった。

 

モチ上ガールクリア

NSW モチ上ガール

NSW Snake PASS

購入。

 


モチ上ガールクリア。

 

プレイ時間1時間15分。

 

本作はインディーズのアクションゲーム。ワイヤーのように「餅」を伸ばすアクションが特徴。

 

餅は360度好きな方向に好きな時に伸ばせて、壁や床、敵にくっつけるとそこに飛びつき、天井にくっつけるとぶら下がることが出来ます。この餅を使って立体的なステージを縦横無尽に飛び回るのが楽しいゲームです。

 

立体的なステージでワイヤーアクションと言うと海腹川背みたいですが、餅はワイヤーのように伸び縮みはせず物理演算もいい加減なため、海原川背とは全く異なるシンプルなゲームとなっています。

 

ゲームオーバーが無く、場外に落ちてもチェックポイントからやり直しになるだけで、ステージも爽快感重視で意地悪な構成になっておらず、基本的には色々考えず適当に飛び回るゲームとして設計されています。

 

っていう文章を考えながら全25ステージをクリアし、裏5ステージも進めていたのですが、裏の最終ステージが「床が無くずっと天井を渡って進む」と言うステージで、餅が角度距離とも微妙に届かず事故が多発、しかもチェックポイントが無く落ちると最初からやり直しで嫌になってやめました。ここまでまったりしたステージだったのに、最後がこれかよ…。

 

 

 

jubeatアップデート

iOS/Androidjubeatが久々のメジャーアップデート。

 

曲パック買い切りからスタミナ制+曲ガチャへの思い切った転換などからあまりよくない評判が目に入り、ちょっと興味を惹かれたので7年ぶりくらいに起動。

 

引き継ぎ周りがよくわからなかったのですが、私の引き継ぎ経路は以下の通り。以降の文章は全てAndroid版のもの。

 

jubeat plus(古いiPad)→iOS jubeat(現iPhone)→(KONAMI IDによる引き継ぎ)→Android jubeat(Fire HD)

 

plusモード

jubeat plusを再現したモード。曲パック買い切り型、買ったら遊び放題。今からでも追加曲を購入可能。今までに購入した曲はこちらに引き継がれる。iOSからAndroidには購入履歴は引き継がれないと思ってたけど普通に引き継がれた。当時出したスコアは無くなってる。

 

今でも追加の曲を買えるし現役で動くけど、恐らく下位互換のためだけに存在するモード。フレームレートが目に見えて低く、まともに遊べるとは言い難い。

 

通常モード

今回のメインモード。スタミナ制で楽曲追加はランダムガチャ、デイリーミッションもアリと言うソシャゲ型。今まで買った曲はplusモードに引き継がれるのでこちらではまた集め直し。

 

初期は判定などに問題が多かったようですが、今遊んでみた感じでは特に問題は感じず、フレームレートも(当たり前なのですが)安定していて、快適なjubeatです。

 

大きな方針転換、今までの課金の事実上のリセット、好きな曲を好きな時に好きなだけ遊べないことに対する反発も無いでは無いですが、個人的には全体にかなり好印象のアップデートです。

 

  • デイリーミッションの指示により、興味ない曲も遊んでみる気になる。
  • ガチャを回すことが目的、進捗となり、モチベーションになる。
  • ガチャはピンポイントで狙った物は引けないけど、アルバムは指定出来るし被り無しの等確率で相当良心的。
  • 死んでいたjubeatが再起動したことが何より嬉しい。

 

引き継ぎとか

二段階で引き継ぎしてるしOSも跨いでるので何が原因か分からないのですが、複数端末を跨いで遊ぼうとするとちょっと挙動が怪しい。

 

例えば家ではFire HD、外ではiPhoneで遊ぼうと思うと、Android版を立ち上げた時にコインとjblockが0になっていることがあって焦る。結果として再引き継ぎしたら戻ったので数字が消えたわけでは無さそうですが、ソシャゲでこういうのは怖いので原則1端末で遊ぶことにしています。