GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

ドラゴンズドグマクリア

ドラゴンズドグマ、クリア。

 

プレイ時間48時間。

 

本作はCAPCOM開発のオープンワールドアクション。本作はリマスターですが、オリジナルは10年前のゲームです。なので当たり前ですが、基本的には「10年前のオープンワールド」という言葉がピッタリ来る感触。「海外で売るぞ!」と高らかに叫んで萌えを完全に捨てた、モブもキーキャラクターも似たようで見分けが付かないバタ臭さ200%のキャラデザ。王道で骨太で全く遊びの無いハイファンタジー

 

自由度はかなり高く、先の予測が付かない選択肢や行動によって割と無情に分岐する結果の積み重ねがそれぞれのプレイヤー独自の体験となります。全てのアイテムは見た目だけはそのまま(勿論効果は無い)の贋作を作れて、クエストアイテムで贋作を渡すことも出来ます。あるクエストアイテムの強力な魔導書をあげちゃうのは勿体ないから贋作を渡したら、ずっと後になってボスモンスターとの戦闘中にその人が助けに来てくれて、勿論贋作なので発動せず「あれ!?」ってなってからの物凄い空気感なんかは本作の自由度の証だと思います。

 

キャラデザをはじめ「リアル」にしようという意図が見えますが、対NPCに好感度が設定されていてゲームだからって好き勝手に振舞えないとか、アイテムに重量が設定されていて長期遠征のボス戦では拾得物の積み上げで大体まともに動けなくなってるなど、リアルが足枷になっているところも散見されます。ファストトラベルの不自由さなんかもあって、好奇心を刺激するゲームなのにシステムが好奇心の邪魔をすることが多くちょっとストレス。

 

で、本作が他のオープンワールドに比べて明確に優れているところが、戦闘が面白いところ。カプコンだけあってまず手触りがよく、ジョブや習得スキルの組み合わせによって行動の選択肢が非常に多いです。部位破壊も、巨大な敵によじ登って高所の弱点を攻撃出来るのも楽しい。オープンワールドは戦闘の意味付けが弱く、個人的には中盤を過ぎると雑魚戦のモチベーションが失われることが多いのですが、本作はキビキビ動いて気持ちよく戦えるし、レベル制で経験値を貰えることもあって、終盤でもその辺の雑魚に仕掛けようと思えます。

 

世界観としてはドラゴンが圧倒的に強いのも好み。ラスボスがドラゴンなのもそうですが、ラスボス以外のドラゴンも高尚で強靭で、遭遇するだけで緊張が走ります。あとはあらゆる場所にゴブリンがめちゃくちゃ居るので、見かける度に心の梅原裕一郎が大騒ぎする。

 

ちなみに本作では「ポーン」という従者を設定出来るのですが、キャラクリを散々迷った挙句「ヒナまつり」のヒナちゃんをクリエイト。何とも言えない無表情で強力な超能力(魔法)で敵を惨殺する所とか結構それっぽくなったと思います。

f:id:machine913:20231223024931j:image

壺を割りそうな顔

 

ここまでで、主人公の心臓を奪ったドラゴンを倒し、心臓を取り返してスタッフロール。でもなんか全然終わる気配が無いし、ドラゴンを倒した最強主人公がその辺の雑魚敵にも苦戦するようになったので、まだ続きがあるのかな?

 

2023年振り返り

2023年スイッチ振り返り。

 

gc.hatenadiary.com

 

f:id:machine913:20231219010907j:image

f:id:machine913:20231219010905j:image

今年は2月に地球防衛軍の放置稼ぎをしたせいでプレイ時間がぶっ壊れてしまいました。2月は平均で一日20時間以上プレイしてる計算。5月発売のティアキンが本物の一番遊んだソフトで、平均で一日6時間くらいです。2月が突出してるので小さく見えますが、一日6時間てのも中々だな。

 

f:id:machine913:20231219010910j:image

今年はティアキンを筆頭に、シアトリズムピクミン4、マリオワンダーなどなどスタータイトルが目白押しでした。それでもその中で一本というとティアキン一択…と思いきや、瞬間風速でパラノマサイトとかなり迷いました。流石に「ティアキンより面白かった」とは言えませんでしたが、もし2番目を選ぶならパラノマサイト。絵作りから何から本当に面白かったです。

 

スイッチも年数が経過し、目ぼしいタイトルは大分出てしまった感がありますが、来年も面白いゲームを遊べたら嬉しいな。

 

マリオ3ベンチ

スーパーマリオ3ベンチ。

 

前回から10年くらい経過したので、またやってみました。

gc.hatenadiary.com

 

レギュレーションは基本的に前回と同様(以下)ですが、今回はコレクション版ではなくスイッチオンラインのファミコン版で挑戦。

  • 笛使用禁止
  • マップでのパワーアップアイテム使用禁止
  • ギミックを全部飛ばすようなショートカット禁止
    (水上戦艦で潜るとか、クッパの足下の安地とか)
  • 脇道も含めて全ステージクリアする

 

まず最初に感じたのが、ファミコン版なので、パワーアップ、ダウンの仕様が渋い。ファイアーマリオからワンミスでちびマリオになるし、ちびマリオでフラワー取っても大きくなるだけ。この仕様は単純にライフが少ないということなので死亡率に直結していて、今回かなり死んだし難しかった印象です。

 

進行としては3-4のパイポで残機99まで増やして、クッパ倒した時点で残り50機くらい。最近のマリオだと普通に遊んでてもどんどん残機が増えて、99になってからは殆ど減らない感じですが、当時のクッパは今と気合が違って本気でマリオを殺すつもりで仕掛けを作っています。「ここに着地出来ないと死ぬ」という仕掛けが頻出し、その辺の何でもないステージでも5機くらい減ることも多く、残機が増える機会も多いですが減少とトントンかやや減少強めで終始安定しない。特に7の飛行船は上記パワーダウンの仕様もあって20機くらいやられました。でも今回高速飛行船は特に苦戦せずスッと抜けられたな。

 

マップの仕掛けや謎解きも導線が全くないことも多くて、本気で分からなくて探し回ることもしばしば。ヒップドロップもスピンジャンプも無いのでパワーアップ剝がされるとどうしようもない場面も多くて、全体に昭和的な渋さも感じました。しかしこの仕掛けの物量とバリエーションで楽しませる作りは現在のマリオに繋がるマイルストーンと言え、今遊んでも声の出るような仕掛けも多く、やはりマリオ3は面白いと改めて実感。そして技術的にはちょっと衰えてるかなーとも実感。

 

SOUNDPEATS SONIC購入

SOUNDPEATS SONIC

購入。

 

2021/6/21に同製品を買って特に不自由無く使っていましたが、最近急にバッテリーがメゲて、電源に繋いでいても満充電後勝手に放電して数時間で空っぽになっていたり、右側だけ異様に充電が遅くかつ充電量が少なくなっていました。2年半でこれは正直品質がいいとは言い難いのですが、左右完全独立、当たり障りの無い操作設定、そこそこのノイキャン、apt-X対応で4000円ちょい(セール時)というのは探すと意外と他に無いコスパの良さで、丁度いい代替品を見つけられずにいました。

 

フラっと寄ったLOFTで、処分品として埃を被って3000円だったので即決。

 

スーパーマリオワンダーコンプ

スーパーマリオブラザーズ WONDER、コンプリート。

 

プレイ時間16時間。

 

本作は2Dマリオの最新作。マリオ自体はコンスタントに発売されていますが、完全2Dの新作はマリオU以来11年ぶりとのこと。

 

マリオメーカーによって既存の仕掛けの組み合わせはやり尽くされた感がありましたが、これに対する任天堂の回答は「じゃぁ全ステージワンオフのオリジナルにすればいいよね」という横綱相撲でした。とにかく使い回しが少なく、次から次に新しい仕掛けの目白押し。マリオ3のブーツ面で感じた「これ一回で終わっちゃうの勿体ないでしょ」という感覚がずーっと続きます。

 

ステージ構成自体も勿論作り込まれていますが、これが各ステージにある「ワンダー」によって更に荒唐無稽に変化し、遊んでいる間に既視感を覚えることは殆どありませんでした。無重力になる、見下ろし視点になる、とげボールになる、溶岩を泳げるようになる、体が伸びるなどなど。最初に発表されたPVで物凄い数を映していましたが、あれだけ見せてもほんの一部に過ぎず、任天堂の自信が伺えます。「土管が尺取り虫みたいに動いたら面白いよね」とか、素面で思いつくとは思えない。どのステージもアイデアに溢れていますが、特に挙げるならクッパのおもてなし精神が迸るクッパ城かなぁ。今回クッパは終始本当に楽しそうでいい。1.2.3.ジャンプ!

 

ワンダーのインパクトに目を奪われますが、各要素も徹底的に作り込まれています。まずマリオたちが表情豊か、キャラクターが豊富、レベルデザインや隠しアイテムの導線もいつも通り非常に丁寧。道中の花は日本語で喋るし、音符を踏めばコントローラーから音が出ます(本当)。バッジによる補助的な難易度調整、互助的かつ補助的で互いにメリットだけのオンライン要素によってアクションが苦手な人をさり気なく救う気配りもバッチリ。

 

これだけのゲームに文句言うなんてありえないのですが、個人的にイマイチだったところも。オンラインに繋ぐと画面が賑やかでいいのですが、常にワチャワチャ動くので敵を見落とすことが結構あった。それからワクワク感、遊びやすさみたいな方向に舵を切った結果、難易度としては正直物足りない部分がありました。補助バッジ封印して遊びましたが、詰まるようなステージは皆無。ラストステージは50機くらい費やしたので難しかったと言えますが、あれは正解を探して何度も試行するパズルみたいな面だからなぁ。サラっと遊べてしまった結果、オデッセイの最後に感じたような「辿り着いた達成感や寂しさ」が無かったのも少し残念でした。

 

とにかくアイデアと物量と密度が凄まじく、難易度がやや抑えめなところも併せて「万人に自信をもってお勧めできるマリオ」と言えます。ギュウギュウに詰め込まれたおもちゃ箱みたいなゲームで、取り出しても取り出しても新しい体験が入ってる。毎回思うことだけど、これだけやってしまって次回作どうするんだろう…。

 

少女首領の推理領域クリア

少女首領の推理領域 -黄金島の密約-、クリア。

 

プレイ時間5時間。

 

本作はorange開発のノベルゲーム。先日、新人メイドがグイグイ行って事件を解決しつつ旦那様といい感じになる「ゴシックマーダー」をプレイしましたが、大体それと同じメンタルのゲームです。

 

本作の主人公は大学生のリサ。10年ぶりに故郷の島に帰ったら、その島では4つのマフィアが抗争していて、再会した父親がうち一つのボスなことが判明、そして翌日父親は遺体で発見。事件を捜査したいけど、マフィアが強過ぎて警察も当てにならず、ここで発言権を得るためには…私、ボス、やります!ということで本作は新人ボスのリサがグイグイ行って事件を解決しつつ側近のイケメンや敵対マフィアのイケメンといい感じになるゲームです。

 

マフィアの人たちは仁義を通さないと何もしてくれないけど、仁義さえ通せばなんでもしてくれます。リサは新人ボスですがメンタルが鋼で、おもしれー女として敵マフィアからも一目置かれます。と言うことで抗争しつつもリサを含む4マフィアは大体協力するので、権限的には最強。遺体も調べられるし、宿泊客の部屋も見られるし、なんだかんだ銀行の貸金庫にも入れます。父親の死を探るうちにどんどん話が大きくなって行きますが、これが作品内で全て綺麗に畳まれるのはゴシックマーダーから続く本作の良いところ。

 

タイトル画面に堂々と並ぶ各イケメンと個別エンドが用意されていますが、うち一人だけ蚊帳の外なのが残念と言えば残念。やはりハゲマッチョはアカンのか。まぁ保護者的ポジションだからとも思いますが。

 

サクッと遊べて綺麗に畳まる、遊びやすいゲーム。ゴシックマーダーもそうですが、インターフェースが綺麗なのがなんとなくお気に入り。