ゲームセンターCX開封。開封してから一気にやり過ぎてクリア寸前。
ジャンルの形容が非常に難しいのですが、「80年代に友達の家でファミコンで遊んだ感覚の再現」ゲーというのが近いですかね。
小学生の主人公は友達の「ありの少年」の家でゲームをしています。「XX点以上取れ」「ステージXまで進め」などの課題が提示され、それを目指すというのが基本設定。ありの少年は隣で見ていて、プレイ中色々と突っ込んでくれます。
遊んでいるうちに段々と年代が進み、続編や新作が発売されます。ありの少年はそれを買ってきては自慢げにやらせてくれます。ありの少年の家はゲーム雑誌も充実していて、裏技や攻略情報にも事欠きません。
新しいゲームにワクワクしつつ、時々ありの少年のお母さんに「買い物行ってきて」などと横槍を入れられつつ、カセットの接触が悪い時は端子を吹きつつ、ありの少年と「ゲームをして遊ぶ」ゲームです。
身も蓋も無いことを言ってしまうと、ファミコンっぽいゲームを複数詰め合わせただけなんですが、その「ファミコンっぽい」ことに対する手抜きが一切無く、またそれ以外の部分の演出が素晴らしいため、やったことのないゲームなのに懐かしく、不思議なノスタルジーを感じるゲームとなっています。
ゲーム内容の詳細を書くこと自体が壮大なネタバレになってしまいますので控えますが、
・自機が横にしか動けないシューティング
・連射至上主義のシューティング
・ジョイスティック
・発売延期を繰り返す「大作」RPG
・難易度、演出をパワーアップした続編
・続編で雰囲気を変えたら全然違うゲームになってしまったアクション
・雑誌懸賞のキャラ差し替えゲーム
・スプライトが増えると処理落ち
・パワーアップする裏技
・ワープ
・1周目は演習だった!
・合体する前に倒すとボーナスになる中ボス
・画面スクロールで復活する敵やアイテム
・後期のゲームはバッテリーバックアップ搭載
など、どこかで見たことのある仕様、演出の嵐。しかも全てのソフトが説明書からステージから裏技からエンディングまできちんと作られていて、このままファミコンで発売されたら結構人気出ただろうという作り込みよう。RPGまでマジで作ってるとは思いませんでした。
欲を言うならば、出てくるソフトが「名作」ばかりなので、クソゲーも用意して欲しかったです。「ハズレを引いたがやらざるを得ない」というのも独特な風情があるものです(笑)
あと、壮絶なバグとかもあっても良かったかもしれない(笑)
年代的には、ファミコン発売からスーパーファミコン発売直前くらいです。友達の家で遊んでいた感覚の再現性(笑)はかなり高いと思います。
目標の置き方が上手く、また上にも書いた通り一本々々がちゃんと面白いため、プレイヤーに能動的に「ゲームをやりたい」と思わせることに成功(少なくとも私はそう思いました)しています。
そういえば、ファミコンの頃は確かにそういう気持ちでゲームしてたなぁ。今と何が違ったんだろう。