GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

INSCRYPTIONクリア

INSCRYPTION、クリア。

 

プレイ時間14時間半。

 

遊び終わって最初の感想が、「結局これはなんだったんだ…?」というもので、これをゲームの感想としてあれこれ語るのは意味がないように思うので、所感だけ並べてみます。

 

まず一番最初の「ニューゲームが無くてコンティニューしか出来ない」ところから始まって、プレイ中はあらゆる事象に疑問を感じながら遊ぶことになります。

 

ベースはカードゲームで、これはよく出来ていると言ってよいと思います。ただ多数のリソース管理と度々挟まる特殊ルールのため、後半に行くほど真面目に理解することを諦めてしまい、なんとなくのプレイになってしまったのは、私の能力の問題ではあるけど勿体ない。

 

で、このカードゲームも余り素直に遊ばせてくれなくて、盤外をウロついて謎解きをしてみたり、途中でゲームを打ち切ってイベントが挟まったり、集めて強化したデッキも取り上げられたりするため、真面目に打ち込んで強化しようという気持ちになりません。

 

ストーリーについてはあまり詳しくは言及しませんが、多層構造の世界観となっていて、これを上に下にぐわんぐわん揺さぶりながら話が進むため、とにかく常に大量の疑問符を抱え、それが解消しないまま次の疑問符が提供される、非常に疲れる進行でした。正解が分かりにくい(あるいは無い)演出のため、手前で行った行動や選択にずっと尾を引かれ続けるのも辛い。

 

全部読み終わると「なんとなくこんな話だったのかな」とは想像出来るけど、プレイ中は全く無関係(に見える)な大量の断片的な情報を見せられながら、どこだか分からない場所にランダムに飛ばされるようなプレイ感で、世界観もキャラクターも音楽も終始ひたすら薄暗いのも手伝って、熱が出てる時の夢みたいなしんどいゲーム体験でした。