GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

マッスル行進曲

マッスル行進曲、開封(?)して、クリア。

プレイヤーはマッチョメン(一部ウーマン、アニモー)から一人を選び、プロテインを盗んだ犯人を追いかけます。3人の犯人を捕まえればクリアとなります。

ゲームとしてはぶっちゃけ「旗上げゲーム」です。赤上げて、白上げない、のアレ。ではそこからゲーム的にどういう味が加わっているかというと、全く加わっていないです。本当に旗上げゲームのまま。「ミニゲーム集」というジャンルがありますが、あれ未満。ミニゲーム一個だけ。

ですが、そのミニゲーム一個に被せたスキンがスッ飛んでいるため、数々の欠点を「バカゲー」の一要素に昇華しています。


上で書いた様に、大筋はマッチョメンが泥棒を追いかけて捕まえるゲームです。泥棒もマッチョで、街中のあらゆる場所を、壁があればこれに穴を開けて逃げ回ります。穴を開ける際に泥棒がポージングをするため、追いかけるプレイヤーも素早く同じポーズを取る必要があります。

操作に使うのはWiiリモコン+ヌンチャク。しかし認識するのはその上下位置だけ。ポージングの種類は↑↑、↓↓、↑↓、↓↑のたった4種類です。正に旗上げゲーム。

穴を抜ける毎に段々スピードが上がり、また前方で同じく泥棒を追っていたマッチョメンが脱落(つまり泥棒との距離が縮まる=判断時間が短くなる)、最後の方では相当シビアな反応が求められます。

ステージはコミカルを通り越してシュールな街。BGMは全て妙に爽やかな歌。これらがスピードアップに伴ってどんどん早くなり、終盤は何を言ってるか分かりませんwマッチョメンの動きもどんどん早くなりますから、ビジュアル的にもどんどんなんだか分からなくなってきます。


このゲームはクソゲーか?と言われれば、間違いなくクソゲーです。ゲーム的な面白さは、ほぼ無いと言えます。しかしマッチョメンが列をなし、小走りで走り回る。壁に開いた穴を、次々にポージングして抜けて行くというビジュアルが全てを補っています。笑って遊べればOKなのです。でも最終面は難しくて泣きそうでした。あと4人までプレイ可能なので、人とやると違う面白さがある気がします。

たぶん文章ではこの雰囲気が全然伝わっていないと思いますので、興味のある方は公式サイトをご覧下さい。映像見れば、一発で分かるはずw

全体のセンス、キャラクターの造形、歌の方向性など、明らかに塊魂のにおいがするのですが、プロデューサーが同じ人だったりするのかな?