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満つらざるとも屈せず

シアトリズムファイナルファンタジー感想

シアトリズムファイナルファンタジー感想。

現在プレイ時間15時間、初期メンバー4人がLVカンスト(99)、基本、熟練の全譜面でフルチェイン(コンボ)達成。

総評として、音ゲーとしてまずちゃんと出来ていて、FF諸要素の落とし込みが上手く、収集要素も多い。クリアまではかなり楽が出来て、ハイスコアアタックはガチ。「俺の考える理想の音ゲー」の姿を体現していて、これに高い点つけない理由が無い。大絶賛。

以下、細かい話。


本作は一言で言うと「FFの音ゲー」。その言葉の期待出来ない響きと、初報で見た画面写真がかなりがっかりだったので、購入を見送るつもりでしたが、体験版をやってみて印象が一変。GCCXのゲームを作ったインディーズゼロ開発ということもあり、即決での購入となりました。

■「ファイナルファンタジー」の落とし込み

上述の通り本作はFFの音ゲーです。名曲揃いのFFシリーズですから、そのまま譜面を作るだけでもゲームにはなったと思いますが、本作ではそれだけに留まらず、「ファイナルファンタジー音ゲー」にすべく作られています。

本作には各FFのキャラクターが登場しますが、それぞれにパラメータが設定されています。HPは文字通りの「死ににくさ」で、力や魔力が高ければ戦闘で有利、素早さや運が高ければフィールドで遠くまで到達しやすくなります。また遊ぶと蓄積される経験値によってキャラクターはレベルアップし、パラメータが成長して行きます。さらにレベルアップによって固有のアビリティを習得出来、キャラクター毎の個性となっています。

上述のパラメータやアビリティ、各作品のプレイヤーキャラクター、多くの有名な敵キャラクター、アイテム、名場面などFFの諸要素を落とし込み、作中にふんだんに使用することで、ファイナルファンタジーの冠無くしては成立しない音ゲーに昇華されています。

音ゲーとして

今回購入の決め手となった部分ですが、本作は音ゲーとして非常によく出来ています。

判定の操作感や効果音が気持ちいいこと、曲と判定にズレがないことは勿論、タッチ、スライド、長押しで音を変えて分かりやすくしているなど細かいところまで行き届いています。長押しのリリースに音が付いてるのも分かりやすくてとてもいい。他で同じことやってたのはProject DIVAくらいかな。あれもよく出来てた。

難易度は「基本」「熟練」「究極」の3レベルで、特に究極の狂いっぷりがいい。すげー難しいけど、あくまで曲に合わせての操作だし、やってやれないことは無いような気がしないでもない、絶妙な難しさです。

イベント曲で、マーカーの速度が前触れなく変わるのだけが不満点。何度かやってれば慣れるけど。

レベルデザイン

特に「究極」になると極端に難しくなる本作では、人によってクリア不可能な譜面もあります。そういうときは、レベルを上げたり、パーティを組み替えたり、アイテムを使うことで、クリアまでのハードルをかなり下げられます。ただしこれはあくまで「死ににくくなる」という意味での楽であり、これでスコアを高めることは出来ません。スコアはあくまで腕の指標であり、高スコアやフルコンボは自分の技術で達成するしかない。クリアするだけなら簡単、スコアアタックはガチ、「そういうデザイン」になっています。

ただし実績を気にしないのであればハイスコアやフルコンボを狙う必然性は薄く、普通に遊ぶだけであればアイテムやレベルでの補助を使えば十分楽しめます。

■その他

やり込み要素として、クリスタル、カード、ポイントとそれぞれ評価軸が異なる収集要素が設定されています。また「実績」もあって、特に腕一本で遊びたい人はこっちが目標になります。

曲数は標準で50曲以上、追加(有料)DLCで70曲追加だとか。あとマルチプレイも搭載されています(やったことないけど)。